労働者派遣法の改正点について②
② 平成27年改正の概要
前回に続き、労働者派遣法の改正をまとめました。
【平成27年改正の概要】
平成27年9月30日に施行された改正労働者派遣法は、「労働者派遣事業が労働力の需給調整において重要な役割を果たしていること」を評価したうえで、「派遣労働者のキャリアアップ」や「直接雇用の推進を図り、雇用の安定と処遇の改善」さらには、業界全体として、「悪質な労働者派遣事業者を退出させること」を目的として、以下のように改正がなされました。
<主な改正事項>
1 特定労働者派遣事業の廃止
→派遣事業の健全化のため
2 新たな派遣期間制限の設定
→よりわかりやすい派遣制度の構築のため
3 労働契約申込みみなし制度の創設
→派遣労働者の雇用安定のため
(平成24年改正、平成27年10月1日施行)
4 派遣労働者に対する雇用安定措置および
キャリアアップ措置の実施
→派遣労働者の雇用安定・キャリアアップのため
次回は、上記のうち「1 特定労働者派遣事業の廃止」についてまとめてみたいと思います。